No.8 嫌な予感が的中…
No.8嫌な予感が的中…
警察官の方が窓ガラスを割って中に入る…
そんな大変な事が建物内で起こっているの!?
私は訳も分からないまま見守る事しか出来ませんでした。
すると警察の方が鍵が開いているドアを発見。
そこはロビーとして使ってた
建物の端の方の扉でした。
『入っても大丈夫ですか?』
私は『はい。大丈夫です』
そう答えるとゾロゾロと数人の警察の方々が入って行かれました。
私は怖くなり離れて見ていると会社から電話が…
『大丈夫だった?』『何かあったの?』
そんな聞かれても私も何も分からないよ…
とりあえず…現時点での状況。
・警察の方も本部から応援を呼ぶくらいの一大事?
・そして今中に入って行った。
それだけを伝えると社長がこちらに向かう!と
電話が切られました。
ダメだ…嫌な予感しかしない。
凄く気持ち悪い…
私は現場から出来るだけ離れて待っていました。
しばらくすると外で私と一緒に居てくれた警察の方に無線が入りました。
警察の方はすぐに私から離れ
『中を確認してきます。』
そう伝えるとその警察の方も中へ入って行かれました。
【やはり、誰か居たの?】
【誰か勝手に住んでるの?】
【中で何かあったの?】
そんな不安と緊張で息が苦しくなりました。
ほんの数分も経たないくらいで警察の方々が出てこられました。
私はすぐさま
『何があったのですか??』と聞くと
警察の方
『やはり中に人が居ました。』
えっ!?!?
私
『中に誰か居たのですか!?』
警察
『はい。◯◯室に居ました。
今から外に運び出しますのでここから離れてお待ちください。』
【運び出す!?!?】
【えっ!?!?】
その時は頭の中が混乱して何も分からない状態でしたが布に包まれて人らしきものが運び出された時に全て理解出来ました。
中で人が亡くなられていたんだ…
その頃には社長も到着しており
社長も私も言葉すら出ない状況だったのは覚えています。
いつの間にか警察の方が鍵を見つけて来られて
中で亡くなられた方の車であろう例の不審な車の鍵を開け車内をくまなく捜索されてました。
エンジンもかかりバッテリーも上がって無いことを確認すると…
警察
『こちらの車は警察の方で預かります。』
私
『はい。よろしくお願いします。』
私
『あの…◯◯室で亡くなられて居たのですよね…
どのような状況だったのですか?』
『そもそも誰が居たの?』
『何かの事件ですか?それとも事故ですか?』
私は警察の方に頭に浮かぶ全ての質問を間髪入れずに聞きました。
警察
『現時点では何も分かりません。』
『免許証は見つけたのですが"ご本人"の状態があまり良くないので本当に免許証の持ち主か判断出来ないくらいの状態です。』
『そのため不自然な箇所もあるため事件、事故の両面で捜査を進めていきます。』
『何か分かりましたらご連絡致します。』
そう伝えると…警察の方が
私が第一通報者のため現場(建物内)の確認をお願いしたいのですが大丈夫でしょうか?
私は意味が分からず、とりあえず『はい……』
そう答えると我に帰った頃には警察の方と
"その人が居た"場所へ建物内を進んでいました。
その場所は昼間でも足元が見えない場所でした。
その中で警察の方が
『こちらにいらっしゃいました。』
そう指をさされました。
私はパニックです。
言葉も出ません。
すると警察の方が
『一緒に現場に立ち会ったという事で写真を撮らせていただきたい。』
そう言われ私は言われるがまま…
"その人が居た"場所に立たされました。
写真を撮る度にフラッシュの光で
真っ暗な部屋が一部見えました。
怖くて足元は見ませんでしたが…
続く
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